伴にある支援を

生活困窮者自立支援全国研究交流大会は、今年もオンライン開催となりました。

11月12日(土)全体会に参加しました。

第1部シンポジウムは「伴走型支援の現在そして可能性、多重不安の時代に地域社会の根幹を支える」として、コーディネーターに宮本太郎さん、パネラーに4人の方をお迎えして始まりました。はじめに宮本さんから困窮者自立支援は支える側も支えられる側も孤立していないかと、新たな支え合いの形として伴走型支援を掘り下げてみたい。その伴走に走り続けてもらう生き続けてもらうためにはインフラが地域にあることが重要としました。この伴走は「伴(とも)」にある支援である。その人がどういう場面で元気になるのか、逆にならないのをつなぐ「場」をつくることだとしました。ここで浦河ぺてるの家の向谷地生良さんから、ぺてるの家での現状や実践からの課題、そこには先住民族への差別や依存症が存在することの報告がありました。そしてともに無知であり無力であることの共有から始まる、当事者研究を進める中である青年がご飯を一緒に食べませんか?と誘ってくれた。その費用をつくるために働く。そんな素朴なつながりができはじめた。そして働き続けることができている。次に東近江での活動を野々村光子さんが報告。働きたいと働きたくない。でも働いていたらいいことがあった。事例として家族と暮らしている青年が、自分の部屋ではなくリビングに置くテレビを買った。おかあさんもよろこんでくれたと報告。本人達にもちょうどいい働き方を応援している。働きたいという声が集まって相談窓口もないが、こういう窓口は世間体が悪いとなかなか人が来ない。働いていないのはだめと言う風土がある。そこで企業の中に事務所を借りている。出入りが変にみられない。また、求人には1日8時間のフルタイムではなく、1日1時間の求人をつくった。20年家にいた人の相談も受けている。次に文京区社協からは、様々な活動をしているが、大人食堂を始めて見た。特例貸し付けの人対象に案内を配布、好評だったが、普段手作りのものを食べていないという声も聞かれ現状の厳しさもうかがわれた。多様な支援の現場からの報告に、地域に見合った特性を生かしつつ支援する側もされる側も元気になる工夫を学びました。

 第二部では「生活保護制度と生活困窮者自立支援制度の新たな連携」としてそれぞれの制度を見直す機会として報告がありました。

 奥田知志さんから生活保護は指導、困窮支援は伴走という印象、これまでの時間間感覚では通用しないのでないか、困窮の制度に給付金がないのは弱いと感じた。今回のコロナによる影響の中で一時金は大きかったが、給付は管理型になっていく。また、貸付は返済免除が非課税120万のライン、非正規の多くは年収が220万この間の人々をどうするのか。これから始まる返済でも大きな課題となってくる。ストックがない世代はすぐに困窮してしまうからだとしました。

ではどうするのか、結論には達しませんが、東近江の1日1時間の求人は超短時間の提案とも繋がります。来週以降の分科会にも参加をしながらヒントを模索し、今後の活動にも生かします。

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