地域のサイズにあったエネルギーを選び・つくりだす

2018年8月5日 09時07分 | カテゴリー: 活動報告

2018年8月4日(日)太陽からのエネルギーがたっぷりと届く中、学習会「エネルギーの自治と地域づくり」に参加しました。講師は、土湯温泉地熱と小水力発電を経て、飯館村ソーラーシェアリング、飯館電力の千葉訓道さんです。

2011年3.11千葉さんは単身赴任の東京から、ご家族が住む福島に戻っていたそうです。しかし震災後の東京に違和感を覚え、勤務していた会社をやめ福島に戻りました。復興に向け何かしなくてはと思う中、放映されていた土湯温泉での発電を知り早速出かけ採用されたといいます。震災当時の土湯温泉は温泉設備が破壊され、高齢化率も50%近いいわゆる限界集落。このままではいけないと復興再生協議会を立ち上げ、自然エネルギーを復興の観光資源にしようと活動を始めました。というのもそれまでの福島県の発電は原発によりその殆どが首都圏でつかわれていたからです。福島県内で使う電力は水力発電だけでも充分です。それなら地域で使う電力を地域で作ろうと株式会社元気アップ土湯を立ち上げ準備に奔走します。しかし地熱温泉を使用するバイナリー発電には許認可の壁、また堰堤を活用した小水力発電に対して特に厳しいのが土砂災害を防ぐための砂防法、自然エネルギーの分野で日本が世界から取り残されている理由は許認可に違いないと千葉さんはいいます。

私は3.11後に八丈島を訪れ、地熱に風力と火力を補って島のエネルギーを自給し、活用している実態を見てきました。八丈島の地熱発電はフラッシュ式といい地中深く管を通し、高温の地熱を利用する大規模発電です。土湯温泉は良質の単純泉で100mも掘ると140度の温泉がでるため、温泉としては温度を下げて利用してきましたが、バイナリー発電を組み合わせる事で高温のまま熱交換器を使いタービンを回し、発電します。環境省は八丈島以降地熱発電への補助金をカットしたといいますが、大規模なフラッシュ式の比べバイナリー発電は原理が簡単なので広がる可能性はあります。このほか耕作放棄地に屋根をつけソーラー発電し、その下で営農するソーラーシェアリングで農業収入と売電による専業農家の復活をすすめるという藤棚方式の新しい農業モデルも提案しています。食物は光飽和点に達すれば育ち、今夏のように照り過ぎによる作物の日焼けも防げ、熱に弱いパネルにとっても下が畑で温度が下がり効率があがる一石二鳥です。

さて、ここで発電した電気は生活クラブエナジー等が買い取り自然由来のエネルギーとして市民が利用しています。これからは、地域分散型電力の時代です。地域に雇用を生み出し、エネルギーを自給し、経済モデルも作ります。