日本の種子を守り、農業を守る

2017年11月8日 18時49分 | カテゴリー: 活動報告

11月7日(火)川崎市にあるカルッツかわさき会議室で、元農林水産大臣の山田正彦さんを講師に「種子法廃止とこれからの日本の農業」として学習会を行いました。この学習会は、神奈川ネットワーク運動と川崎生活クラブの共催によるもので、市民や組合員を中心に約70人が参加しました。

まず、なぜ突然種子法が十分な討議もされずに廃止になったのかという点が大きな疑問でした。その背景にあるのははTPP協定平行会議に関する日米交換文書により、日本政府は米国投資家の要望を聞いて各省庁に検討させ必要なものは規制改革会議に付託し提言に従うというものでした。主要農産物趣旨法廃止、カルタヘナ法の改正、水道法の改定、市場法の改定など市民生活に影響する制度改定が行われつつあることが分かりました。

種子法があることで日本の米、麦、大豆という在来種を守ってきましたが、米の種子は優良品種を1キロあたり500円で安定供給してきたものをこれからは大手企業のために数種に絞られてくることにあります。その値段も10倍とも言われています。親法である種子法がなくなると野菜と同様に野放しになる恐れがあります。私たちが毎日食べる米、川崎市では中学校給食が始まりましたが、基本は米飯です。この米の種籾が民間に解放されると価格は5~10倍となります。種子の市場はモンサントなどの一部の企業に占有されていきます。そして、今は研究対象としてしか作付けされていませんが、遺伝子組み換えの稲の栽培もいずれ始まる恐れもあります。他にも表示の問題など食の安全が脅かされています。他国に影響されることのない国内農業を守るための幅広い連携が求められていることが見えてきました。

自治体で出来ることは何かを考えた時、地域の農業を守るため地場の生産者と手を結び作る手と食べる手を繋いでいくことが求められます。