乳児へのB型肝炎ウィルス感染症予防接種は必要か

2016年9月7日 10時06分 | カテゴリー: 活動報告

B型肝炎ウィルス予防接種は、2013年の予防接種法改正案に対する付帯決議として定期接種化が求められていました。この間の議論では、ワクチン不要の赤ちゃんにまでリスクを負わせる必要はないとの意見も出ていましたが、最終的に2016年10月からの定期接種化が決定されました。

9月川崎市議会にB型肝炎ウィルス感染症予防接種補正予算が提案され、反対しました。予算額は1億9579万1千円で、財政調整基金からの繰り入れるとされました。接種対象は2016年4月以降に生まれた0才児です。原則として生後2、3、7~8カ月の3回接種します。対象乳児は 約14000人でヒブワクチンの接種率に沿って97%で算定しています。

B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(以下、HBV)の感染によって発症します。B型肝炎は、主に感染している人の血液を介して感染しますが、感染している人の血液の中のHBVの量が多い場合には、体液などを介して感染することもあります。しかし、健康な人の皮膚にHBVに感染している人の血液や体液が付着した程度では感染しません。HBVは「血液から血液への感染」で発症します。

この間、問題となっていたのは、HBVに感染している母親から生まれた子に対して、適切な母子感染防止策を講じなかった場合でしたが、ほぼ100%防げるようになってきました。あとは、 HBV感染者と性交渉をもった場合、適切な消毒をしていない器具を使って入れ墨・ピアスの穴あけ、出血を伴う民間療法などを行った場合ですが、これらの個々の感染を防ぐために乳児へのワクチン接種が必要とは思えません。
ワクチンを定期摂取することに関して十分な議論がされないまま勧奨された子宮頸がんワクチンでは、副反応事故も発生しています。有効性だけの情報が圧倒的に多い中から、必要な情報を取り出すことはとても困難です。ワクチン接種についてはあくまで保護者の判断によるところであり、必要性とリスクについて十分な情報提供することが求められます。